特定の時間帯に業務が集中、人為的ミスも課題に
まず、ロボオペレータ導入前の課題についてお聞かせいただけますか?
(K様)
午前中など特定の時間帯に業務が非常に逼迫するという課題がありました。午前中に納品しなければならない業務が集中してしまい、これは海外のオフショア拠点でも同様の状況でした。
また、人為的なミスも問題でした。その都度、再発防止策は立てるのですが、時間が経つとどうしても慣れなどが出てきてしまいます。結果としてルールがどんどん複雑化し、かえって業務を圧迫するという悪循環に陥っていました。
以前にも、他のRPAツールをご検討された経験はあったのでしょうか?
(K様)
はい、以前所属していた会社で、別のRPAツールの導入をテストまで進めたことがありました。しかし、最終的には導入に至りませんでした。
一番のハードルは広告の管理画面へのアクセスです。管理画面は頻繁にUI(見た目や操作画面)が変更されるため、その都度RPAのシナリオを修正する必要があり、運用が非常に困難でした。また、通常業務と兼務しながらRPAを学習する時間的なコストも高く、両立が難しいという課題もありました。
プログラミング知識不要の操作性。第一印象は「とっつきやすい」
ロボオペレータに初めて触れた際の、率直なご感想はいかがでしたか?
(A様)
第一印象として、非常に「分かりやすく、とっつきやすい」と感じました。
以前、他社の自動化ツールを触ったことがあるのですが、選択肢が多すぎたり、設定項目が複雑だったりして「何から手をつければいいか分からない」という印象でした。
その点、ロボオペレータは「画像をクリックする」「画像が見つかるまで待つ」といった、やりたいことが直感的な言葉でアクションとして用意されているので、特別な事前学習や専門知識がなくても、簡単なロボットならすぐに構築できてしまうと感じました。
細かい部分ですが、システムの管理画面にありがちな威圧感がなく、UIデザインがすっきりしている点も、精神的な拒否感がなくスムーズに入れたポイントです。
自身の業務からスモールスタート。現場ヒアリングで横展開し、月間200時間の削減へ
導入後、どのように自動化を進めていかれたのでしょうか?
(A様)
まず、自分自身が普段行っている簡単な業務から自動化を始めました。PCを起動したときに毎日開くWebサイトやアプリを、ロボオペレータで自動的に立ち上げる、といったレベルのものです。そこでまず操作に慣れることから始めました。
その後、各チームのリーダーに「RPAで自動化できそうな業務はないか」とヒアリングし、実際に業務を行っている方と相談しながら仕様を固め、ロボットを構築していく、という流れで展開していきました。
現在、合計で月間200時間もの工数削減を実現されていますが、特に効果の大きかったロボットについて教えてください。
(A様)
最も効果が大きかったのは、広告配信の「インプレッションチェック」という業務を自動化したロボットです。これ一つで月間約135時間の工数を削減できています。
この業務は、配信中の広告が正しく表示されているか、数百件あるアカウントの管理画面に一つ一つログインし、目視で確認するという、非常に手間のかかるものでした。
当初は手作業で行う予定でしたが、あまりの工数にチーム内だけでは対応しきれず、かといって他チームへ依頼する調整も難航し、数ヶ月間前に進めない状況でした。
そこで、この一連の作業をロボオペレータで自動化したところ、ほぼ全ての工程を任せることが可能になりました。人が行うよりも確実性が高く、工数削減だけでなく、品質向上という面でも大きな効果が出ています。
AIとの連携で自動化の幅を拡大。社内での活用をさらに推進
今後のロボオペレータの活用について、展望をお聞かせいただけますか?
(A様)
今後、社内でもAIサービスの活用が進んでいく中で、RPAとAIを連携させることで、自動化の幅がさらに広がると考えています。
例えば、単純作業はRPAに任せ、これまで人間でなければ難しかった複雑な判断をAIに任せる、といった組み合わせです。そうなれば、過去に「RPAだけでは難しい」と判断して見送っていた業務も自動化の対象にできるかもしれません。そういった面も含めて、導入をさらに進めていきたいです。
今後、ロボットを作成・利用されるご担当者様を増やしていくご計画はありますか?
(K様)
はい。業務効率化が進むことで、各領域で「うちの業務も自動化したい」という声がさらに出てくると期待しています。
ただ、日々の業務がある中で、新しいツールを学ぶ時間を確保するのが難しいという現実的な課題もあります。まずは現担当者で効率化をさらに進め、社内の成功事例を増やしていくことで、他のメンバーが参加しやすい環境を整えていきたいと考えています。
導入のハードルは「ツールと公式サポート」だけで完結
最後に、これからRPA導入を検討されている企業様へメッセージをお願いいたします。
(A様)
システム開発の専門家がいない企業様にとって、RPA導入はハードルが高いと感じられるかもしれません。しかし、ロボオペレータであれば、その心配はないと思います。
一番の理由は、ツールの使い方を調べるために、あちこちのWebサイトを見て回る必要がまったくない点です。操作に迷ったときは、各アクションに設置されているボタンから直接公式のサポートページに飛べるなど、ツール内で全てが完結するように設計されています。
私自身、ロボオペレータの構築において、一度もインターネットで使い方を検索したことがありません。公式のマニュアルとサポートだけで十分でした。
UIも直感的でとっつきやすいので、技術的な不安をお持ちの企業様こそ、ロボオペレータを試してみるのが一番良いのではないかと思います。
株式会社電通デジタルアンカーの皆様、この度はインタビューにご対応頂き、誠にありがとうございました!