深刻な人材不足を背景に、専門職が輝ける環境を目指して
「ロボオペレータ」の導入を検討される前は、どのような課題を抱えていらっしゃったのでしょうか?
(池田様)
介護業界はどこも人材不足ですが、特に訪問介護のヘルパーさんの有効求人倍率は非常に高い状況です。限られた職員数で、地域の方に喜んでいただけるサービスを提供するためには、専門職が専門性を活かせる仕事状況にしなければならない、という漠然とした課題がありました。
業務を見直す中で、やはり書類業務の多さが課題として挙がりました。この書類業務をRPAやAIで何とか削減できれば、職員はより専門的なケアに注力でき、人材不足の解消にも繋がるのではないかと考えました。
決め手は「直感的な操作性」と、効果を確信できた「トライアル」
数ある効率化ツールの中で、RPAに着目された経緯を教えていただけますか?
(池田様)
実は、社内のシステムグループが、コードを書くタイプのRPAを以前から使っていました。ただ、それはITリテラシーが高くないと操作が難しく、私自身が使いこなすイメージは持てませんでした。
本格的なきっかけは、ITやDX関連の展示会です。そこで「ノーコード」のツールがたくさん出展されているのを見て、これなら自分でも使えるかもしれないと感じ、協力会社様にご紹介いただいたのが「ロボオペレータ」でした。
ロボオペレータの第一印象や、トライアルを体験されたご感想はいかがでしたか?
(池田様)
営業担当の方が親身に説明してくださり、非常に分かりやすく、直感で動かせそうだと感じました。
実際にトライアルをやってみて一番驚いたのは、プログラミングの知識がなくても、本当にパズルを組み合わせていくような感覚で、どんどん自動的に動くロボットが作れたことです。これなら効果が出せそうだと、一緒に確認できたのはありがたかったですね。
最終的に、ロボオペレータの導入を決められた理由は何だったのでしょうか。
(池田様)
一番は、トライアルで「実際にちゃんと動く」ことが確認でき、期待していた効率化の効果が出せると確信できたことです。実は他社のRPAも検討したのですが、デモ環境がなく、トライアルができないと言われてしまいました。
私たちは介護サービスが本業であり、PC業務はごく一部です。効果検証ができない状況で導入に踏み切るのは難しかったので、トライアルで「月末のこの業務を削減できる」と確認できたことが、導入の決め手になりました。
生成AIとの連携で報告書作成が1/10に。手作業の印刷業務も夜間に自動化
特に負担が大きかったという報告書作成業務は、ロボオペレータ導入でどのように変わりましたか?
(池田様)
劇的に変わりました。もともと、介護利用者様1人の記録を作るのに10分から20分ほどかかっていたのですが、RPAとAIを使うことで1分から3分ほどで作成できるようになったのです。
この業務は、1ヶ月の様子を報告するため月末に業務が集中し、残業の原因にもなっていました。報告対象者は全体で1000名近くいらっしゃるので、掛け合わせると膨大な時間の削減になります。残業削減という点でも、非常に大きな効果が出ています。
そのほかにも、ロボオペレータが活躍している具体的な業務はありますか?
(池田様)
はい。高齢者の方の歩行状態を動画で撮影し、AIで解析して状態を可視化するアプリケーションを使っているのですが、このAIの解析処理に2~3分かかってしまうのがネックでした。
そこで、RPAを活用し、夜間中にその日撮影された動画の解析処理から印刷までを自動で行うようにしました。アプリケーションの仕様上、一括印刷ができず、これまでは1件ずつ手動で印刷ボタンを押さなければならなかったのです。多くて1日に30件ほど発生するこの作業を、人がやるのはもったいない。夜間にロボットが自動で処理し、翌朝には各デイサービスの管理者へメールで通知してくれるので、すぐに利用者様へのフィードバックに活用できています。
手厚いサポートで未経験者もRPA作成者に。産学連携の強化と若者へのPR
現在は池田様以外の方もロボットを作成されているそうですが、導入後の社内体制や皆様の反応はいかがですか?
(池田様)
はい、私以外に2名がロボット作成を担当しています。正直、最初は新しいことに対して少し抵抗感を示していたように思います。ロジカルに考えることに慣れていないと、少しハードルが高いのかもしれません。
ですが、これは本当に御社のサポート担当者様のおかげなのですが、2週間に1回程度の打ち合わせで、本当に親身になって話を聞きながらサポートしていただいています。今では「こんな風にできるのは楽ですよね」という声も出てきていますし、この手厚いサポートがなければ、きっと続けられなかったと思います。
業務効率化以外に、副次的な効果や社内に与えた影響はありましたか?
(池田様)
介護の専門学校で最新技術について講義する機会があるのですが、そこでRPAや生成AIの活用について話すと、学生さんだけでなく先生方からも非常に高い関心を持っていただけます。「先進的な取り組みでサービスの質の向上/働き方改革を目指している会社」と認識していただけるようになり、ブランドイメージの向上にも繋がっていると感じます。
自動化に対して、社内から懸念の声はありませんでしたか?また、それをどのように乗り越えようとしていますか?
(池田様)
介護業界において、生成AIとRPAを組み合わせた報告書の自動作成は、おそらく「日本初」の取り組みであり、役員層から高い評価をいただき、介護現場職員からも好評です。しかし「サービス業は人と人との繋がりが基本。自動化や、人の心がないAIが作成した報告書はいかがなものか」という声が実際にありました。
それに対して私たちは、「これは単なる業務削減が目的ではない」と常に伝えています。目的はあくまで、自動化で創出した時間を使って、利用者様への直接的な介護など、より濃いサービスを提供し、質を向上させること。RPAはあくまでそれを実現するための補助的なツールなのだという目的意識をしっかり共有しながら、取り組んでいくことが大切だと考えています。
「日本初」の取り組みを武器に、介護業界の未来を切り拓く
今後のRPA活用の展望や、会社としての方針についてお聞かせください。
(池田様)
最近、会社全体として「一人当たりの生産性向上」がより強く打ち出されるようになりました。その一環として、現在、AIやRPAの活用をさらに広げるための「DX推進担当」という体制を正式に作ろうとしています。実際にRPAを触っている私としても、この流れに一緒に関わっていきたいと考えています。
最後に、RPAの導入を検討している企業へメッセージをお願いします。
(池田様)
本当に、PKSHAさんに相談することに尽きると思います(笑)。
特に、トライアル環境を使えるというのは非常に重要です。まずはそこで自社の課題をしっかり伝え、目的を明確にした上で、「こういうやり方がありますよ」と伴走しながら提案してもらうのが成功の鍵だと思います。PKSHAさんのトライアルはサポートも非常に手厚いので、安心して取り組めるはずです。まずは相談してみることをお勧めします。
日本基準寝具株式会社の皆様、この度はインタビューにご対応頂き、誠にありがとうございました!