RPA未経験から始める、複数システムを横断した業務自動化と全社展開への道

課題
・手作業による定型業務が多く、業務負荷がかかっており、余力がない
・データ入力や転記作業におけるヒューマンエラーの発生
・業務の属人化が進み、標準化が困難
解決策
・専門知識が不要で、現場担当者が直感的に操作できるRPA「ロボオペレータ」の導入
・複数の社内システムを横断した定型業務の自動化
・社内発表会を通じた成功事例の共有と、他部署への利用促進
効果
・会計の仕訳伝票作成業務が、手作業で60分かかっていたところを10分に短縮
・業務プロセス見直しのきっかけとなり、12工程あった作業を7工程まで削減
・単純作業から解放され、精神的な負担が軽減。より付加価値の高い業務への集中
会社紹介

株式会社小田急フィナンシャルセンター

小田急電鉄および小田急グループ各社の経理や給与計算業務などを受託するシェアードサービス事業を展開。「業務の標準化・効率化による、サービスの価値向上」を追求し、グループ全体の経営基盤を支えている。

担当者紹介

シェアードサービス部 グループ給与担当 浅野様
シェアードサービス部 グループ給与担当 町田様
シェアードサービス部 グループ給与担当 新井様

属人化とヒューマンエラーが課題。業務の標準化を目指しRPA導入へ

まず、ロボオペレータ導入前の課題についてお聞かせください。

(町田様)
当時は、個人ごとの業務負荷軽減や、高付加価値業務へのシフトをするために業務の自動化が求められていました。手作業で行っている定型業務が多くて時間がかかってしまっていたり、データ入力や転記作業のところでヒューマンエラーが発生しやすい業務が多かったりしたのが課題です。

様々な効率化ツールがある中で、RPAを選ばれた理由は何だったのでしょうか。

(町田様)
本来、人がやるべき付加価値の高い業務にもっと時間を割くにはどうすべきか、と考えたのが始まりです。そこで、定型的な作業はRPAに任せ、人は人でしかできない業務に集中するという役割分担を明確にした結果、私たちの課題解決にはRPAが最も適しているという結論に至りました。

専門知識は不要。現場主導で導入できる「使いやすさ」が決め手に

数あるRPAツールの中から、ロボオペレータを選んでいただいた決め手は何でしたか?

(浅野様)
ポイントは3つありました。

1つ目は、操作の難易度です。一般的なRPAですと、システムに詳しい方やプログラミングができる方が専門的な知識を使って構築するイメージでしたが、ロボオペレータは本当に視覚的・直感的に操作できます。業務操作さえできれば、我々でもメンテナンスができるという点が最大の理由でした。

2つ目は、様々なアプリケーションをまたいで操作できる柔軟性です。私たちが日常的に利用している複数のシステムを包括して自動化できる点が魅力でした。

そして最後は費用です。親会社が導入しているRPAは、導入費用が高額で当社の運用体制には過剰であると感じておりましたが、ロボオペレータはミニマムに始められる料金体系でした。まずはスモールスタートで効果を測っていこうと考え、当社の規模感にも合っていました。

会計処理は60分→10分へ!複数システムを横断し、月間稼働を大幅に削減

導入後、特に効果が大きかった自動化の事例を教えていただけますか?

(町田様)
現在、主に3つのロボットが稼働しています。

Web給与明細のアップロード、社会保険関係の届出作成、そして人件費関係の会計仕訳伝票の記帳です。

特に会計の仕訳伝票作成は効果が大きく、手作業だと60分ほどかかっていた作業が、ロボットを導入したことで10分程度にまで短縮できました。

社会保険の喪失届を作成する業務は、様々なシステムを使い分けるため、地味に時間がかかっていました。手作業だと1時間から75分ほどかかっていたのですが、ロボット化によって30分ほどに削減できています。

また、人の作業では約12工程あったのですが、ロボット導入後は7工程まで減らすことができました。

RPA未経験から短期間でロボット開発。社内発表会で「自分でもできそう」の声が続々

町田様はRPA未経験だったとのことですが、スムーズに導入は進みましたか?

(町田様)
はい。昨年の4月からRPA担当になったのですが、自分で構築できるようになるまで、そこまで時間はかからなかったです。御社のサポート担当の方に色々教えていただきながら進めましたが、ハードルは高くなかったと感じています。プログラミングができない非エンジニアでも、問題なく利用できています。

社内で活用を広げるために、どのような取り組みをされましたか?

(町田様)
社内で自分の得意な分野や取り組みを発信する機会があり、RPAの活用事例について全社向けに発表しました。RPAという名前は知っていても、実際に使ったことがない社員が多く、「難しそう」というイメージを持っていたようです。しかし、発表を聞いて「自分でもできそう」といった前向きな言葉を多くもらえました。この発表会をきっかけに、ロボットへの認知度も上がり、DX推進の良い流れができてきたと感じています。

導入から現在まで、弊社のサポート体制はいかがでしたか?

(町田様)
いつも本当に助けていただいています。毎月、カスタマーサクセスの担当者の方と定例会を行っており、その1ヶ月で発生した課題や疑問点を相談し、その場で解決できるので非常に心強いです。先ほどお話しした社内発表会の際も、発表資料について的確なアドバイスをいただき、おかげで「分かりやすい」と好評を得ることができました。

「この作業は必要?」業務プロセスを見直すきっかけに。全社展開でさらなる価値向上を目指す

時間削減以外に、RPA導入によって得られた効果はありますか?

(町田様)
ロボットを作る過程で、自分の業務を見直すきっかけになったことが大きいですね。作業を洗い出していく中で、「この手順は、もしかしたら不要なのでは?」「こっちの方が効率良くできるかな?」と色々気づくことができました。

また、これまで一つずつクリックして操作していたことが、ロボットが稼働しているのを見守るだけでよくなったので、気持ちの面でも楽になりました。

今後の展望についてお聞かせください。

(町田様)
最終的には、なんでもかんでも自動化するのではなく、業務効率化の一環として、社員の皆さんにRPAを一つの手段として気軽に活用してもらえるようになれば良いなと思っています。今は2つの部署で利用していますが、将来的にはExcelを操作するような感覚で、全社で使えるツールになることを期待しています。ロボオペレータを通じて、当社の目標でもある「業務の効率化を追求して、サービスの向上を進めていく」を実現し続けたいですね。

最後に、RPA導入を検討している企業へメッセージをお願いします。

(町田様)
ロボットを使うようになってから、同じような作業の繰り返しや、時間がかかっていた業務を大きく改善することができました。そして、単に時間を削減するだけでなく、自身の業務プロセス全体を見直す良いきっかけにもなります。ロボットに任せられる仕事は任せて、人はより付加価値の高い仕事に集中できるようになると思いますので、ぜひ取り組んでみてください。

株式会社小田急フィナンシャルセンターの皆様、この度はインタビューにご対応頂き、誠にありがとうございました!